シンデレラには····程遠い
···LINE
大学の講義中にLINEがきた
❬ 何時に終わる? ❭
可笑しくなり、吹き出すと
回りからジロリ····
わぁ····しまった····
絢斗さんからのLINEが
あまりにもシンプルで
私みたい····と。
今日は·····と·····
❬ 三時には、終わります。 ❭
と、返すと
❬ 飯一緒にしないか? ❭
と、来たから
❬ はい。 ❭
と、返すと
❬ 五時に迎えに行く。 ❭
と、来ていたが····
講義が終わるの待って
❬ 良かったら、私、作りますから
私の部屋で食べて下さい。
いつもご馳走になっていますから。 ❭
と、送ると
❬ わかった。楽しみにしてる。 ❭
と、来て
うふふっ、たいしたものは
出来ないけど。
と、思いながら·····
何にしようかと考えてから
大学を出てスーパーに寄り
買い物をしてマンションへ帰った。
料理ができた時に
« ピンポーン »と。
「はぁ~い」
と、鍵を開けると
「確認したのか?」
と、絢斗さん
「あっ、忘れていました。」
と、言うと
私の頭をポンポンとしてから
部屋の中に入って行く絢斗さん。
2DKの私の部屋は·····
キッチンと居間と寝室。
居間には、ラグとテーブル
小さなソファーとTVと勉強机があるのみ
寝室は、ベッドとクローゼット。
絢斗さんには、
ソファーに腰かけて貰らい
テーブルの上に料理を並べた。
「お口にあいますか
わかりませんが···」
と、いつも美味しいものを
食べているだろう絢斗さんに言うと
「手作りはない。殆ど。
美味しそうだ。」
「うふっ、そうですか?
食べましょうか?」
手作りを食べたことがない、とか。
絢斗さんの生活は想像できないが
喜んでくれるなら·····
二人で、
« いただきます »
と、言って食べた。
口は開かないが
次々に食べてくれる
絢斗さんに顔が綻んだ。
後に······
快斗さんから
兄貴が料理人以外の作った物を
食べた?と、かなり驚かれた。