シンデレラには····程遠い

···絢斗さんの家


それからも毎日
絢斗さんからLINEが来たり

夜、ご飯を一緒に食べたりしている

絢斗さんは、仕事が忙しく
私を送ると
そのまま会社に戻る事もあり
「忙しいなら、一人で食べた方が?」
と、言うが
「どうせ食べるなら、
  鈴香と一緒の方が良い」
と、返されて、真っ赤になる。

鈴香を
「鈴香は、可愛いなぁ。」
と、言うから

もぅ、いつも子供扱いする
と、口を尖らせていると
笑いながら、その口に
キスをされて
「子どもには、こんな事出来ないがな。」
と、言われる始末。

本当に、絢斗さんには勝てない。

そんな日々の中
「鈴香。
  明日から少し
   仕事が立て込むから
     中々会えなくなる。」
「えっ、そうですか。」
「ああ、だから、家へ来い。」
「そうですね。ええっ···家?」
「そうだ。二週間分位の荷物をまとめろ」
「えっ?荷物ですか?」
「会えないと寂しいだろ?」
「ん?」
「俺は、鈴香に会えないと
寂しいが、鈴香はどうもないのか?」
「······さみ···しいデス」
と、言うと?言わされる?

絢斗さんは、クスクス笑いながら
荷物を用意しろと
目で言われ、準備すると
「忘れ物ないか?」
と、言いながら
車に荷物を運んでくれた。

私は、戸締まりをして
絢斗さんのお家へ。
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