シンデレラには····程遠い

···快斗①


オープンカフェの前を通ると
あれは?

駐車場に車を止めて

「鈴香ちゃん。どうしたの?」
「あっ、快斗さん。」
「兄貴、知ってるの?」

鈴香ちゃんは、男性と一緒にいた。

男性は、サングラスを
かけてはいるが
中々のイケメンみたいだ。

「あの、快斗さん。
絢斗さんには、知らせていません。
弟から急に連絡あったので。」
「えっ、弟?」
「はい。弟の葉瑠です。
葉瑠、こちらは藤堂・クラーク・快斗さん。
弁護士さん。」
「弟の菅野 葉瑠です。
モデルをやっています。」
と、サングラスを外した。

「あ~あ、今大人気のHARU?」と、快斗。
「私と全然違うと思ったでしょ?」と、鈴香
「姉貴、絢斗さんって?」と、葉瑠

「俺の事だ。」と、絢斗
「はや!!」と、快斗
「えっ、絢斗さん?」と、鈴香
「こんにちわ、鈴香ちゃん。」と、潤
「潤さん、こんにちわ。」と、鈴香

「で?どう言うことだ?快斗。」と、絢斗
「ああ、あの~、だって
鈴香ちゃんが、兄貴以外の男性と
いたから。」
と、俺が答えると
「快斗さんが、わざわざ知らせたの
ですか?」
と、鈴香ちゃんは飽きれ顔
だが、
「絢斗さん、弟の葉瑠です。
急に連絡があって、待ち合わせしました。
葉瑠。
こちらは、藤堂・クラーク・絢斗さん。
今、一緒に暮らしているの。」
と、鈴香ちゃん。
兄貴は、鈴香ちゃんの腰に手を回し
「御両親からも鈴香からも
弟の話しは聞いてなかったな。」
と、言われて
「ああっ、本当だ。すみません。」
と、言う鈴香ちゃんに
「かまわん。
俺は、藤堂だ。
御両親には、先日ご挨拶は済ませた。」
と、絢斗さんが葉瑠に向かって話す
が······
「「ええっ、挨拶?」」
と、俺と潤。

まったく、いつの間に
と、思っていると
「潤、戻るぞ。
鈴香、今日は早めに帰る。
快斗、こんな騒ぎは、
わかってるな。
ここの支払いは済ませておけ。
家に泊まっても良いし
ホテルに泊まるなら快斗に言えば良い。」
と、俺に言いながら弟の葉瑠君に
話す兄は、話し終わると
潤を連れて帰って行った。
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