シンデレラには····程遠い

「波瑠、かわりない?」
「うん。姉さんも絢斗さんも
お久しぶりです。」
「うふふっ、うん。」
「ああ。元気にしてたか?」
と、お互いに挨拶を交わしてから
注文をして·····話をする

なぜか、姉弟なのに
海外で一緒にいるのが
不思議だった。

「波瑠、手が空いてる時は頼むな。」
「わかりましたよ。」
「もう。心配しなくても。
子供じゃないし。」
と、言う私に
「俺が、心配なんだ。」
と、言う絢斗さんに
波瑠は、笑っていた。

私が寂しくないように
気にしてくれる絢斗さんに
嬉しさが込み上げる。

そんな二人を波瑠は
目を細めて見ていた。

俺も恋人でも作るかな?と。

波瑠とわかれてから
買い物をする。
一週間分位。

絢斗さんは、明日帰国する。
私も明日から大学へ出勤するから。

アパートメントに戻って
荷物を片付けて
お互いにパソコンを広げるが·····

絢斗さんは、カチカチパソコンを
操作している
だが、私は···
絢斗さんを見ていると
ん?と顔を上げで私を見るから
手をだすと
クスッと笑いながら
私を抱き上げる。

私も絢斗さんの首に腕を回して
絢斗さんの首におでこをつけると
「どうした?明日の準備は良いのか?」
と、言われて
首を横にふる。

準備も大事だが····

明日は挨拶等の筈だから······

「鈴香、三年だ。
悔いがないようにな。
それ以外には、俺は、お前を
離すことはないからな。」
と、言ってくれる絢斗さん
「うん、うん。
私の夢をきいてくれて
ありがとうございます。
だけど····いま····だけっ····」
「いまだけか?
俺は、ずっとこうしていたいがな。」
と、言われて慌てて顔をあげると
優しい目の絢斗さんに
見つめられてキスをする。

沢山キスをされて
ベッドに運ばれて
沢山翻弄されて······
「·····んんっ···もぅ···むりっ·····」
「りん···かっ····愛し···てるっ·····
   くっ········ん·····」
ぐったりと腕の中で眠る鈴香を
綺麗にして抱き締める。
「俺もお前がそばにいないのは
寂しんだぞ。
だけど、お前なら出来る。」
と、キスをして
仕事の続きをして夜に鈴香を
起こして夕飯を一緒に取る。

翌朝は、絢斗さんに大学まで
送ってもらいわかれた。

何も語らずでも
お互いの気持ちはわかっているから
キスをしてからタクシーをおりた。
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