いちばん星の独占権
「ふは、今、ぜったい疑ったろ」
「だって!」
いかにも変わり種、って感じなんだもん。
あやしい。
「飲んでみ、意外といけるから」
「飲んだこと、あるの?」
「はは、信じてよ」
促されるままに、プルタブを開けて口をつけてみる。
ごく、とひと口流しこめば。
「……!」
おいしい、ちゃんと。
まず、ほっと安心する。
それから。
これ、けっこう好みの味かも……、メープルの甘さがちょうどいいミルクセーキって感じで。
わかりやすく目を輝かせていると。
「な、これほのかちゃん好きなやつだろーなって思ってた。甘いの、しかもこれ系の、よく食べてるから」
「えへへ、ありがとう」
ちょうど喉も渇いていたところ。
こく、こく、と飲み進めていると、そんなわたしをなるちかくんは頬杖をついて、じーっと眺めていて。
「え、な、なにかついてる?」
その視線に耐えきれず、聞いてみる。
「や、ほのかちゃん見てると、癒されるなーって」