いちばん星の独占権
まさか。
まさか、りんくんにそういう話をもちかけられることがあるなんて、思いもしなかった。
「へ……っ?」
「三上のこと、好きなんだろ」
繰りかえすりんくんに、慌てて首を横にふる。
「っ、そんなことな────」
「逃げようたってムダ。そんくらい、見てりゃわかるんだよ」
「そ、んなにわかりやすかった……っ?」
これじゃあ、正解です図星ですって白状しているようなもの。
だけど、もうごまかせない。
うそをついて、ごまかせるほど、りんくんは鈍感じゃないと思う。
それに、伊達に幼いころから一緒にいるわけじゃないもん。
「最近のほのかは、特にな」
「うそ……っ」
そんなに顔に出ていただろうか。
そんなはずは……とプリントでりんくんから顔を隠すと。
すぐにべりっと剥がされた。
まったく、容赦ない。
「……言っとくけど」
「……?」
「俺がほのかのこと、どんだけ見てると思ってんだよ」
「……え」
「あんま、舐めんな」