いちばん星の独占権


「俺はほのかが笑ってるんなら、なんだっていい」

「……っ」

「けど、またあんな風に泣くくらいなら、俺を選べよ」




たったそれだけの言葉で、りんくんがどれだけ真摯に思いをぶつけてくれているのかが、少しだけわかった。


少しだけ、だ。

ほんとうの気持ちの大きさは、きっと、その本人にしかわからないから。




でも、たとえ、りんくんがどれほど大きな気持ちをわたしに向けてくれていたとしても────。





「わたしは……りんくんは、選ばない、よ」





ひとの好意を手折るのは、こんなにも心苦しいことだったんだ。

でも、きっと、その何倍も、苦しいのは手折られた側だから。




「わたしの恋は、たったひとつだから。他に、代われるものなんて、ただのひとつもない、の」




ナンバーワンでオンリーワン。

この世で、この宇宙で、これっきりひとつしかない。

とくべつなんだ、理屈じゃない、とくべつ。





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