いちばん星の独占権
◇
「なるちかくんっ! もしかして、待った?」
「ぜんぜん。まだ5分前だし」
「うう、なるちかくんが早すぎるんだ……」
「はは」
バス停で待ち合わせ。
夏休みに入ったからか、バス停とはいえなかなかの人だかりができていた。
「ほのかちゃんってさ、マジで、俺のこと一瞬で見つけるよな」
「だって、金色が目印なんだもん」
「ふは、いつも言うね、それ」
なるちかくんの金髪は、なんか、ふつうの金髪とはちがう。
内側からきらきら輝いている、星のような金色なの。
遠くからだって、ぜったいに、間違えたりしない。
「……あのさ、これ、気になんないの」
「え?」
「なるちかくんっ! もしかして、待った?」
「ぜんぜん。まだ5分前だし」
「うう、なるちかくんが早すぎるんだ……」
「はは」
バス停で待ち合わせ。
夏休みに入ったからか、バス停とはいえなかなかの人だかりができていた。
「ほのかちゃんってさ、マジで、俺のこと一瞬で見つけるよな」
「だって、金色が目印なんだもん」
「ふは、いつも言うね、それ」
なるちかくんの金髪は、なんか、ふつうの金髪とはちがう。
内側からきらきら輝いている、星のような金色なの。
遠くからだって、ぜったいに、間違えたりしない。
「……あのさ、これ、気になんないの」
「え?」