いちばん星の独占権
じっさい、毎日、休み時間ごとになるちかくんは男女問わずひっぱりだこで、じっとしていることなんてない。
誰の誘いだって乗るし、女の子とふたりっきりで目撃されることだってちらほら。放課後にも誘われたら誰とでも遊びに行くって聞いていたし……。
なんとなく、第一印象は、軽い人。
だから、わたしがあの “三上くん”と交わることなんて、一生ないと思ってた。
なるちかくんのことは、もちろん一方的に知っていたけれど。知っていたし、目立つから、つい目で追いかけてしまったりもしていた、けれど……。
クラスも違うし、会話を交わすきっかけもない。
第一なるちかくんは、わたしのことなんて、認識していなかった。
それに。
『……眩しすぎるよね』