いちばん星の独占権

「りんくん？ どうしてっ？」

「いつも一緒にいるし」


「だから、それは幼なじみだからで……。それに、りんくんは、れーちゃんのことが好きなんだよ」

「れーちゃんって、島坂さん？」

「うん」


首を縦にふる。


「島坂さんのことが好きだって、佐野が言ったの？」

「ううん」



今度は首を横にふる。
りんくんに直接聞いたわけじゃない。


りんくんは、ヒミツ主義というか……、あまり、わたしとは、そういう、恋バナとか、してくれない。



「女のカンです」




でも、りんくんはれーちゃんのことが好きだと思うの。

だって、犬も食わぬ……って感じのケンカを繰り広げているわりには、ずっと仲良しだもん。


れーちゃんは、かわいいし、明るいし、ずっと一緒にいて好きにならないはずがないのだ。

りんくんがケガばかりすることも、れーちゃんは呆れつつ何だかんだで見守っているし。





「ほのかちゃんって……そーとーニブい？」

「えっ？」