炎のボレロ
恋人としての語らい
しばらくたって、美咲の携帯が鳴った。
相手は、学校長からだった。
「美咲先生、真人先生は
どうでしたか?」
「義弟は、インフルエンザでした。
しばらく、休養が必要ということでした」
「そうですか、わかりました。
病気が治るまで、新田先生に
真人先生のクラスと
バスケットボール部の
顧問の代理をさせましょう。
とにかく、状況がわかってよかったです。
真人先生に、お大事にと伝えてください」
「ありがとうございます。
よろしくお願いします」
気になったのか真人は、美咲に
「電話、誰だったの?」
と聞いてきた。
美咲は、真人に電話の相手が
校長だったことを伝えた。
「校長、なんて言ってきたの?」
「病気が治るまで、新田先生が
クラスの担任代行と
バスケ部の顧問代行をするように
手配するって言っていたわ」
「新田先生も、バスケを
やっていたって言っていたな。
オレの休んでいる間は安心できるな」
「よかったわ、これで
ゆっくり休めるわね」
「そうだな、しばらく
ゆっくり体を休めるよ」
真人に抱かれて
美咲は幸せを感じていた。
ずっと秘めていた恋が
成就した喜びに浸っていた。
「美咲、おまえに
渡しておくものがあるんだ」
真人は、自分のカバンから
部屋の合鍵を美咲に渡した。
「学校じゃ、つきあうことが
できないから。
ここだと、自由につきあっていける。
オレも、おまえが
そばにいてくれるほうが幸せだよ。
心から、癒やされていくのがわかるんだ」
「ありがとう、真人さん」
これは、美咲が真人の恋人として
認められた瞬間であった。
美咲は、真人に愛されていることに
喜びを感じていた。
この人がいてくれたら何も怖くない。
美咲は、真人の胸に抱かれていて
そう感じていた。
この日の夜、美咲は真人に
何度抱かれただろう。
抱かれるたびに美咲は、
炎のように熱く燃える
真人の思いが体に伝わっていた。
抱かれるたびに美咲は、
邦雄のことも
瑠衣子のことも消えていた。
真人がいれば怖くない。
何も恐れることはないと思った。
そして、朝を迎えた。
真人が起きると美咲は、
朝食をつくっていた。
「おはよう」
「真人さん、おはよう。
朝ごはん、できたわよ」
「うまそうだな。
オレ、いつも適当に
食べていたから手料理をつくって
くれるのってうれしいよ」
「よかったわ、喜んでもらえて。
冷めないうちにどうぞ」
ニコニコしながら
朝食を食べる真人に
美咲はうれしくなった。
恋人として真人に尽くしていきたい。
美咲の心が、真人に傾いていくのは
自然の流れであった。
「真人さん、私これから
学校に行くわ。終わったら、
すぐに帰ってくるから待っていて」
「わかった、おとなしくしているよ」
「まだ、熱が下がっていないんだから
寝てないとダメよ」
「わかったよ、心配するなって」
「お昼は、簡単にレンジで温めて
食べるものをつくったから食べてね」
美咲はそう言うと、真人の部屋を出て
学校に向かった。
学校に来ると悩み相談のノートが
保健室のドアにかかっていた。
ノートのページを見ると
真人のことが書いてあった。
「真人先生、早く
元気になってください」
「真人先生がいないと寂しいです」
「真人先生、早くバスケ部に
帰ってきてください」
その他にも、真人を心配する
メッセージがたくさん書いてあった。
それだけ真人が、生徒たちに
慕われていたのだと
美咲はそう思っていた。
相手は、学校長からだった。
「美咲先生、真人先生は
どうでしたか?」
「義弟は、インフルエンザでした。
しばらく、休養が必要ということでした」
「そうですか、わかりました。
病気が治るまで、新田先生に
真人先生のクラスと
バスケットボール部の
顧問の代理をさせましょう。
とにかく、状況がわかってよかったです。
真人先生に、お大事にと伝えてください」
「ありがとうございます。
よろしくお願いします」
気になったのか真人は、美咲に
「電話、誰だったの?」
と聞いてきた。
美咲は、真人に電話の相手が
校長だったことを伝えた。
「校長、なんて言ってきたの?」
「病気が治るまで、新田先生が
クラスの担任代行と
バスケ部の顧問代行をするように
手配するって言っていたわ」
「新田先生も、バスケを
やっていたって言っていたな。
オレの休んでいる間は安心できるな」
「よかったわ、これで
ゆっくり休めるわね」
「そうだな、しばらく
ゆっくり体を休めるよ」
真人に抱かれて
美咲は幸せを感じていた。
ずっと秘めていた恋が
成就した喜びに浸っていた。
「美咲、おまえに
渡しておくものがあるんだ」
真人は、自分のカバンから
部屋の合鍵を美咲に渡した。
「学校じゃ、つきあうことが
できないから。
ここだと、自由につきあっていける。
オレも、おまえが
そばにいてくれるほうが幸せだよ。
心から、癒やされていくのがわかるんだ」
「ありがとう、真人さん」
これは、美咲が真人の恋人として
認められた瞬間であった。
美咲は、真人に愛されていることに
喜びを感じていた。
この人がいてくれたら何も怖くない。
美咲は、真人の胸に抱かれていて
そう感じていた。
この日の夜、美咲は真人に
何度抱かれただろう。
抱かれるたびに美咲は、
炎のように熱く燃える
真人の思いが体に伝わっていた。
抱かれるたびに美咲は、
邦雄のことも
瑠衣子のことも消えていた。
真人がいれば怖くない。
何も恐れることはないと思った。
そして、朝を迎えた。
真人が起きると美咲は、
朝食をつくっていた。
「おはよう」
「真人さん、おはよう。
朝ごはん、できたわよ」
「うまそうだな。
オレ、いつも適当に
食べていたから手料理をつくって
くれるのってうれしいよ」
「よかったわ、喜んでもらえて。
冷めないうちにどうぞ」
ニコニコしながら
朝食を食べる真人に
美咲はうれしくなった。
恋人として真人に尽くしていきたい。
美咲の心が、真人に傾いていくのは
自然の流れであった。
「真人さん、私これから
学校に行くわ。終わったら、
すぐに帰ってくるから待っていて」
「わかった、おとなしくしているよ」
「まだ、熱が下がっていないんだから
寝てないとダメよ」
「わかったよ、心配するなって」
「お昼は、簡単にレンジで温めて
食べるものをつくったから食べてね」
美咲はそう言うと、真人の部屋を出て
学校に向かった。
学校に来ると悩み相談のノートが
保健室のドアにかかっていた。
ノートのページを見ると
真人のことが書いてあった。
「真人先生、早く
元気になってください」
「真人先生がいないと寂しいです」
「真人先生、早くバスケ部に
帰ってきてください」
その他にも、真人を心配する
メッセージがたくさん書いてあった。
それだけ真人が、生徒たちに
慕われていたのだと
美咲はそう思っていた。