先生と生徒
「子ども扱いしないでくださいよ!」

少しうわずった声がでた。
子ども扱いされて嫌なはずなのに、先生の手の温かさと優しい声で、ドキドキと緊張が止まらなかったせいだ。
 
「まだお前は子どもで、俺の生徒だからな」
 
「まー、そうですけど」

あー、はやく大人になりたいな。 
私は不満そうな顔をして先生の瞳を見つめた。すると先生も私を見つめ返して口を開いた。
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