一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
一体、誰達のせいで年下が恋愛対象外になったのか、、まるで分かっていない。
しかも昔言っていた事とは真反対の言葉に苛立ちがピークになってしまい、無神経な言葉につい声を荒げてしまう。
「慎一、昔は反対の事言ってなかった?!〝姉貴には年下は合わない〟、、って!!!それなのに今度は何!?!?慎一に心配してもらわなくても私は大丈夫だから!!!!」
「そうカリカリすんなよ。、、俺にも色々事情があんの。あいつが居ない間に姉貴に彼氏が出来てたら俺がネチネチ言われるんだから。取り敢えず居ないならいいや。あとはあいつが頑張るだろうし。」
「もう訳わかんない事ばっかり言うならもう帰るから!!!」
そう言って慎一に背を向けて外に出てから思いっきりドアを閉めた。
そしてそのままイライラしながら家路へと向かう。
実家に行くたびに、あんな感じならもう行きたくないな、、と思いながらも結局、明日の夕飯のメニューは何にしようかと考えながら帰るのだった。