一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「ご、ごめんっ!ぼーっとしてた!もう始業時間だねっ!!」
「真面目な紗江が仕事に手がつかないとなると、、片瀬くん関連?悩みがあるなら聞くよ?」
真由ちゃんからの女神様のような言葉にじんわりと涙を浮かべた。
「、、ありがと。じゃあお昼に聞いてもらってもいい?ちょっと会社では話しづらい話だから社食じゃなくてたまには外で食べない?勿論、ご馳走します。」
「おっけい!涙目になる程の悩み事なら個室があるとこがいいね。場所は私が決めてもいい?」
「うんっ!ありがと〜!!」
「じゃあ、ちゃっちゃっと午前中の仕事片付けてよっ。」
「うん。」
一度深く深呼吸をしてから目の前の仕事に集中する。
仕事量としては少し多めだ。
終わるかなっと不安がっていると隣からカタカタとリズミカルにキーボードを叩く音が聞こえて、途端に安心する。
不安な時や悩める時、いつも隣にいてくれる存在。
真由ちゃん無しでは生きていけないかもと苦笑いを浮かべてから仕事に取り掛かったのだった。