一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
真由ちゃんは社内公認の婚約者がいても、よく声を掛けられているのを見かける。
それだけ魅力的なのだから仕方ない事なのかもしれないが、私にはそれが全くない。
だから私みたいな魅力のない女が彼の恋人で大丈夫なのかと不安になるのだ。
「慰めてくれてありがと。でも、、ちゃんと分かってるから。」
「全然分かってないっ!!!今の話は本当に事実だからね?!?!」
「、、うん。」
「っ絶対信じてないでしょ!?もうーっ!!!片瀬くんの事だけど、、まず第1は紗江の事を凄く大切にしてるんだと思う。だってあんなに紗江ラブなのよ?あとは考えられる事としたら、、何か理由があるんだと思うよ?それ以外に考えられない!」
「、、理由?」
「そう!病気以外でね?まぁ、どんな理由だとしても実際にこうして紗江の事を傷つけてるんだから、そんな理由なんて私の知った事じゃないもの。、、よし!私が一肌脱ごうっ!!」
またもや大きな声を上げる親友にもう突っ込む気力もない。
「ほら!元気出して!!!今度の週末に出かける約束してたでしょ?その時に絶対に手を出させてみせる!!」
「、、そんなに上手くいくかなー、、。」
「取り敢えず、今日は夜に私と買い物と作戦会議ね!!」
「うん、、。」
「まずね、、?」
こうして真由ちゃん始動のプロジェクトは幕を切ったのだった。