一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
episode2
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あれから結局、3日間実家に通った。
仕事と家事に追われる日々に少し疲れながら出社すると社内がなんだか騒がしい。
特に庶務課は勤務時間前だというのに、席を立っている人ばかりで何事かと思ってしまう。
それでもいつも通り、今日の業務内容を確認していると隣の席の真由ちゃんが興奮したようにデスクへと帰ってきた。
「あ、真由ちゃんおはよ。なんだか今日社内が騒がしいと思わない?」
「ちょっと紗江!!知らないの!?例の海外事業部から栄転になった子、今日からなんだよっ、、?!?!」
「うん?そうなんだ?それがどうしたの?」
「〝どうしたの?〟じゃなーい!!!!隣の部署だよ!?興味津々で待ちきれずに見に行くでしょ普通は!!!なんで紗江はそんなに興味ないかな〜!?年下だからか?!?!」
「そういう訳じゃないけど、隣っていっても部署違うし、、あんまり関わる事もないだろうし?」
「そうかもしれないけど!!独身でメチャクチャイケメンって話だったら普通見にいくでしょ!未婚者だったら!!!!」
学生時代にそういうキラキラした青春を過ごして居ないせいか、真由ちゃんのいう事がイマイチぴんとこない。