一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


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あっという間に週末を迎え、朝から少し緊張しながら鏡を見つめる。


あの日、相談を打ち明けてから真由ちゃんの熱いご指導の元、この日を迎えた。















真由ちゃんのデートプランはこうだ。




手を繋ぐ、キス、抱き合うなどのスキンシップを極力避けて彼と接する。

そして週末以外は夜、彼と会わない。






そうする事で真由ちゃん曰く、触れたいという衝動は格段に増すという。



極め付けは当日。









いつもとは違う見た目でデートする。





大概の男性は普段とは違うギャップ、自分しかしらないという優越感とにやられてしまう、、らしい。


そしてこれでもかというほど、スキンシップを仕掛ける。

そうすると、間違いなく彼が〝野獣化する〟らしい。









それはそれで少し怖い気もするが、そんな風に情熱的に求められたいと思っている自分がいるのも事実だ。



彼が迎えに来る前にもう一度鏡で自分を見つめる。








普段はストレートの髪をコテで緩く巻いた。

化粧はモテカワ真由ちゃん直伝。

頭から足先に至るまで全て真由ちゃんのトータルコーディネートで女性らしいラインを出しつつ少し大胆に背中の開いた綺麗目のワンピースだ。

それに少し肌寒くなってきた秋にピッタリのユルテロなコート。





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