一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》

パンケーキよりもフワフワとした甘いセリフにクラクラしながらも、その甘い雰囲気に流されまいとメニュー表を眺める。






「こ、この苺のパンケーキにしようかな!あ、、でもこっちのティラミスのパンケーキも美味しそうだなぁ〜。」

『どちらも頼んで分け合いましょう。飲み物は何にしますか?』

「ホットのカプチーノにする。暁人くんは?」

『コーヒーにします。では注文しますね。』










そういうと、スマートに店員さんを呼んで注文してくれる。



注文を取りに来た女性スタッフさんの彼を見る目がうっとりしていてモヤッとしてしまう。

こんな事にいちいち妬いていたら、身がもたないと彼と女性スタッフさんから視線を晒らす。







それでもモヤモヤが晴れる事がなく、少し汗ばんできて仕方なくコートを脱いだ。


そんな私に気づいた彼は女性スタッフさんと会話をしていたのに、突然こちらを向き目を見開く。






キョロキョロと辺りを見回すと、急に目つきが鋭くなり注文を終え戻ろうとしていた女性スタッフさんを呼び止めた。




『すみません。注文の変更をお願いしても宜しいですか?』

「はいっ!」

『カプチーノはホットでなく冷たいモノをお願い致します。』

「畏まりましたぁ!では暫くお待ち下さいっ!」




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