一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


食事を終え、外に出て御礼を伝える。











「、ありがと。暁人くんのお陰でゆっくりおいしい料理を楽しめたよ。」

『良かったです。俺もゆっくりと食事と紗江さんを堪能出来ましたから。個室っていいですね。また行きましょう。』

「うん!」

『この後どうしますか?』














優しくそう問われ、いよいよその時がきた。




いつもは〝暁人くんはどうしたい?〟と聞き返すと〝まだ紗江さんと一緒に居たいです。だからこのまま連れて帰ってもいいですか?〟と返ってくる。

私もまだ一緒に居たくて彼からのその言葉を期待してそう尋ねていた。








でも真由ちゃん曰く、それじゃ駄目らしい。


本当に好きならば、待っているばかりじゃなくて自分からもっと積極的にならなければいけない。









だから今日は私からハッキリと言葉で伝える。

真っ直ぐに彼を見つめて呟く。























「暁人くんともっと一緒にいたい。だから暁人くんの部屋に泊まっても、、いい?」

『っ、、ど、、うかされましたか!?』







思っていた返答と違っていたのか、彼は珍しく動揺した姿を見せる。


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