一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


別れたくないと心が叫ぶ。








幼い子供のように泣きじゃくる私を見て、彼はどう思っているのだろうか。





幻滅した?



手を顔から退かして彼がどんな表情をしているのか怖くて見る事もできない。















未だに無言の彼の事だ。

きっと呆れてモノも言えないにちがいない。





嫌われたくないのに、泣く事も止められない。



とんでもなく面倒くさい女だ。











もう今更取り繕った所でどうしようもないと開き直って、泣きながら呟く。





「っ、、本当はずっとっ、、暁人くんに触れて欲しかったのっ、、!暁人くんはっ、、とっても優しくて私の事を凄く大切にしてくれてたけどっ、、っ、、それだけじゃっ、、っ物足りなくてっ、、、キスしたり抱き合って眠る事はあっても、、それ以上暁人くんが触れてくれる事がなかったからっ、、私の事を本当はオンナとして見れないんじゃないかって、、不安でっ、、それでっ、、今日はこんなはしたない格好してたのっ、、、、っごめんなさいっ、、!もう二度と暁人くんが嫌がる事しないからっ、、お願いっ!!!!お願いだからっ、、っ、、!?」







もう一度〝嫌わないで欲しい〟と伝えようとした瞬間、顔を覆っていた両手が乱暴に引き剥がされベットへと抑えつけられた。

そして真っ暗な視界が明るくなったと同時に目の前には彼の顔があってそのまま唇を覆われた。



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