一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「的場さんに私を喜ばせるような事言っておいて、、〝やっぱり嘘でした〟なんて事許さない。暁人くんのお父さんに会わせてくれないと暁人くんの事を絶対に許さないから、私。」
目を釣り上げながら彼に訴え掛けると目を見開いて驚いた様子の彼。
「、、そもそも私の気持ちって何?前に私に怒ってたけど暁人くんだって全然分かってない!!私、もうすぐ30歳だよ?ボンヤリと結婚を夢見ている年齢じゃないの!!!若い暁人くんと違って結婚だって真剣に考える歳なんだよっ、、!私はこの先の未来、暁人くんと過ごす日々しか考えられないのに暁人くんは違うの、、、?」
『ち、違いません!!俺はあの頃から紗江さんしかっ、、!』
「だったらお父さんに会わせて?暁人くんとお父さんとの間に蟠りがあるのは分かってるよ。でも本当にこの先の将来を考えてくれてるなら会わせて欲しい。」
『、、、っ前にも言いましたけど、あの人に紗江さんを会わせたくないのは、紗江さんを傷つけるような事しか言わないと分かっているからです。そんなの俺が耐えられないんです。』
「私は何を言われたって平気だよ。暁人くんが一緒なら。」
『紗江さん、、。』
「暁人くんが私の家族にしてくれたように、ちゃんと顔を見て直接伝えたいの。暁人くんが好きですって。、、だって暁人くんのたった1人の家族でしょう?』