一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
だから本音を言うと、はしたないかもしれないけど、、彼と繋がりたい。
昔はあまり得意としていなかったその行為も、彼に優しく愛されるたびに自分は女なのだと思えたし、女として生まれた喜びを感じた。
でもこれは私の我儘で、あくまでも彼の気持ちを優先したいと思っている。
だからその時が来るまで、幻滅されないようにしっかりと手入れをして待つ事にする。
最近の仕事とプライベートはこんな感じだが、一つだけ新たな悩みがある。
それは外出の際に、誰かに見られているような視線を感じるのだ。
最初の方は気のせいだと思っていたが、どうも気のせいでなさそうだ。
しかも彼と居る時には殆どないその視線は、1人になると途端に感じる。
こんな私にストーカーなんてする人がいるとは思えないが、彼に相談した方がいいのか迷う。
折角彼との距離も戻りつつあるのに余計は心配を掛けさせたくないという思いと葛藤していて、未だに話せずにいるのだ。
今日は久しぶりに弟から呼び出しをくらい、実家へと向かっている。
本当は彼と一緒に訪れる筈だったのだが、急な接待が決まってしまい仕方なく一人で向かった。