一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
彼が私に与えてくれたモノ。
それはずっと求めていた深い愛情。
あんなに嫌だった身長。
いつも他人を羨ましいと感じていた日々。
どうせ私なんて、、と卑屈になっていた自分。
でも貴方に出会えて、愛されて、、自分の事が前より少しだけ好きになれた。
前向きになれた。
自信をくれた。
だから今度は私が貴方に伝え続ける番。
「ずっと待てるよ。、、礼儀正しくて、仕事も恋愛もとても真面目で真剣。それでいて、あったかくて優しくてカッコよくて、、いつも私を包み込んでくれる。そんな暁人くんが大好きだもの。、、もしこれが〝絆されて好きになった〟という事ならそれでいいよ。だってこんなに愛されて、深い愛情を惜しげもなく貰って好きになるなっていう方が無理だもん。ふふ、、私って意外と重いタイプみたいだから覚悟していてね?」
悪戯に舌を出して笑って見せると彼は勢いよく立ち上がり、私の手首を掴んだ。
そして無言で腕を引かれた。
連れて行かれたのは奥の寝室。
そのままベットへと押し倒され、彼は私に覆い被さった。