一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
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翌日、目が覚めると彼は私の顔を覗き込んでいて目が合うとふわりと微笑んだ。
『おはようございます、紗江さん。』
昨日までとはうってかわって憑き物が落ちたような表情に、嬉しくなって微笑み返した。
「おはよう、暁人くん。」
『、、身体は大丈夫ですか?』
「うん、、フワフワするけど大丈夫。」
痛い所は特になく、あるのは幸せな気怠さだけ。
久しぶりの気怠さにこれだけの幸せを感じるんだから、きっと私の彼への想いは重症だ。
『喉が渇いたでしょう?何か飲むものを持ってきますからここで待っていて下さい。』
彼は素早く下着のみ身に付けると、冷蔵庫からミネラルウォーターを取って素早くベットへと戻って来た。
ベットのふちに腰掛けると私の身体を引き上げるように抱きかかえ、自分の膝の上へと私を下ろした。
彼の素肌が背中にピッタリとくっついて背後からドクドクと彼の心音が心地よく響く。
その温かさにまた瞼が下がってしまいそうになりながら、声を掛ける。