一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「あ、ちなみに2人が元に戻ってくれて私が1番嬉しいんだからね?そこは絶対に譲らないから。」
そう言って可愛くウインクをしてくれる真由ちゃん。
嬉しい言葉に胸の中がじんわりと熱くなる。
「ありがと。私も貰ってるよ。真由ちゃん達から幸せのお裾分け。優しくて可愛い真由ちゃんにいつも救われてるの。本当にいつもありがとう。」
「やだっ、、!そんな風に改まって言われると恥ずかしいんだけどっ。な、何はともあれ本当に良かった。、、さっ!!浮かない顔も晴れたことだし、仕事始めよっか!?」
「うん!」
照れを隠すように早口になる真由ちゃんに愛おしさを感じながら、気持ちを切り替えて仕事に向かった。
その日は一日中、声を掛けられっぱなしだった。
その大半が彼との事。
話の内容は真由ちゃんと同じ。
特に女性陣からは何故か喜ばれた。
〝仲直りしたの?良かった〜!ありがと‼︎〟
〝心配したよ〜?もう2人の微笑ましい姿が見れないかもって〟
〝片瀬くんの優しい笑みが拝めないと、なんでか調子でないんだよね〜〟
〝分かるっ‼︎私達に向ける表情と全然違うもんね〟
〝少し前までは羨ましさしか無かったけど、柏木さんしか引き出せないもんなぁ〟
〝取り敢えず、末永く仲良くね〜〟