一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「うん、、そうかもしれないけど、、。」
「絶対そうだって‼︎てか皆んなも噂してるよ。ここだけの話だけど部長なんかは披露宴で話す言葉も考えてるってよ?」
実際に色々と問題も解決して〝結婚〟に対して現実味を帯びてきた。
そして期待している自分もいる。
準備でもしているんだろうかと。
もし彼からプロポーズを受けたなら勿論、返事は一択だ。
彼が今後、今の仕事を続けるにしても父親の会社に入るとしても側で支えていきたい。
彼の居ない未来なんて考えられない。
彼も同じ思いでいてくれたらと願ってしまう。
「あ、噂をすれば片瀬くんじゃん。」
その声に顔を上げると真由ちゃんの視線の先には愛しい彼の姿が。
今日も相変わらず忙しそうで小走りに営業先から戻ってきたようだ。
「、、本当に忙しいそうだね。もしかして、、片瀬くんも昇進したりしてね〜?」
「うん、、ありえるかも。」
「ん?片瀬くん、こっちに向かってくるみたい。紗江に用事かな?デートのお誘いとか?」
私達の視線に気づいた彼がこちらへと真っ直ぐと向かってくる。