一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


あまりにも可笑しな事をいう真由ちゃんに困り果てた私はさりげなく話を変える。





「あ!そういえば部長が言ってたけど入社して早々にアメリア支部の海外事業部に配属されてた子がこっちに戻ってくるって話聞いた?何でも若いのに営業課の主任に栄転だって。真木さんから聞いてる?」

「、、話逸らしたでしょ?その話なら何となく聞いてるけど、、そんなのどうでもいいの!!私はっ、、。」






話を逸らした事を直ぐにばれてしまいその事に憤慨した真由ちゃんが声を上げようとした瞬間、電話が鳴った。





その電子音に驚きながらも慌てて受話器を取った。


「はい。庶務課の柏木です。はい、、分かりました。私が空いてますので直ぐに行きます。」





受話器を置いて、苦笑いを浮かべながら真由ちゃんに声を掛けた。









「真由ちゃんごめん!話の途中だけど、、会議に使う資料を纏めるのに人が欲しいみたいだから私行ってくるね!今日の業務は少ないし。私が適任だと思うから。」

「あ!こら〜!!逃げる気でしょ!?」

「続きはまた今度ね。」




そう声を掛けてから真由ちゃんから逃げるようにその場から離れた。

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