一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
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一大決心をした翌日、少し早めに家を出て職場へと向かう。
昨晩、寝る前に両親には今後についてそれぞれ電話をした。
2人は夫婦揃って同じ事言った。
〝じゃあ次会う時には晴れ着を新調しとかないとね〟と。
受け入れられる可能性なんかきっと低いのに、私を信じてくれているのかその言葉に深い愛情を感じ更に背中を押された。
会社に着いて人事課へと行く前にもう1人だけ事前に話をしておきたい人がいる。
その人物には昨晩両親に電話した後に連絡を入れた。
明日は少し早く来て欲しいと。
やっぱり彼女には直接会って言いたいから。
だから誰もいない庶務課で彼女を待つ。
すると背後から人の気配がして振り返った。
「紗江、おはよう。」
「真由ちゃん!朝早くからごめんね?」
「いいよいいよ。、、そろそろかなって思ってたから。はい、コーヒー。」
「ありがと。」
隣に座ってコーヒーを飲んでいる真由ちゃん。
貰ったコーヒーをひと口飲んでから覚悟を決めて真由ちゃんの方へ向き直ると自然と彼女もこちらへと視線を向けた。