一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
episode3
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週明けの月曜日。
いつもよりも少し早めに出社して人が少ない時間帯を狙って部署へと向かうが、予想通りの視線をヒシヒシと感じてしまう。
定時を過ぎていたとはいえ沢山の同僚が見ていたし、あの手の話題は噂好きの女子の格好の餌食だ。
「ほら、、あの人。あの身長の高い、、。」
「あ〜あの人ね。確かに美人だけど、、。」
「でも昔からの知り合いだったんでしょ?」
「らしーね。確かにあの人〝年下キラー〟で有名な人じゃない?」
あちらこちらで耳にする声に溜息をつく。
今までは目立つ事なく波風を立てる事なく過ごしてきたのに、ここにきてこんなに注目を浴びてしまうなんて。
週も始まったばかりなのに既に週末の気分だ。
取り敢えず、早めに仕事に取り掛かって出来るだけ定時で飛び出そうとパソコンに向かう。
すると頬に何か暖かい感触がして突然の事に肩が上がる。
そして周りが少し騒がしくなった。
なんだか嫌な予感がして恐る恐る振り返ると、会社の近くにある有名なコーヒー店のコーヒーを手にしている彼の姿。