一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
だってこんな私だって、、誰か1人に必要とされたくて、愛されたい。
そんな風に思ってしまうのだ。
会議に使う書類纏めてが終わり、片付けていると会議室のドアが開いた。
「作業お疲れ様〜。あれ?柏木ちゃん?もしかして柏木ちゃんも駆り出されちゃった?」
そう言って入ってきたのは、私の好きだった人。
彼は海外事業部に配属されている長身の彼は、私の2つ年上の先輩で名前は的場さん。
あまり接点がない部署だが、休憩スペースやエレベーターでたまたま一緒になる事が多く、こんな私にもとても親切に接してくれる。
そんな彼に密かに恋をしていたが、先程彼女がいる事が分かって想いを告げる前に失恋が決定してしまい少しヘコむ。
だから少し気まずくて、伏し目気味に答える。
「、、お疲れ様です。もしかして、この資料は海外事業部の会議に使うものですか?」
「そうそう!人手が足りなくてヘルプを頼んだんだよね。まさか総務課にまで声が掛かってるなんて思わなかったよ。忙しいのにごめんね?」
「いいえ〜。今日のノルマは終わってましたし、全然大丈夫ですよ。」