一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
「いや、今日は色々と知れて良かった。またこの4人で食いにいこう。」
「そうだね。私も出来る範囲でアシストするからね!頑張れ片瀬くん。」
『ありがとうございます。川田さんにそう言って頂けると、とても心強いです。これからも宜しくお願い致します。それでは失礼します。』
深々と頭を下げて社食を去っていく片瀬くんの後ろ姿を眺めていると彼が小さく呟いた。
「、、なんか凄いのに目をつけられてたんだな、柏木さん。今まであんまり彼氏が居なかったのは偶然じゃなかったしして、、な。」
「ま、まさか〜っ、、!」
「考えすぎか、、?それはそうと、そろそろ俺らも戻ろうか。真由、今日は早く終わりそうなんだ。久しぶりにどこか食べて帰ろうか。」
「本当?!」
「何食べたい?」
優しく微笑んでそう尋ねてくる彼に満面の笑みで答える。
「陽介さんと一緒ならどこでもっ!」
久しぶりの嬉しいお誘いに喜びを隠しきれない。
すると彼の手が伸びてきて、頬に触れた。
「片瀬に見習ってたまには言葉にしてみようか?」
「、、え?」
「可愛いな、、真由。そんなに嬉しい?今日は帰さないつもりだからそのつもりで。」