一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


「でも2人共ちゃんと行動した。その結果、先方にも許して貰えたでしょ?だから凄いよ。それに私、新人の頃は色んなミスを人一倍してきたから。その分、リカバリーが出来るだけだよ。」

「いえ!そんなんじゃないです!!前々からカッコいい柏木さんには本当に憧れてて!!!!」

「あ、ありがとう、、。」








彼女的には精一杯の褒め言葉。

学生の頃は〝カッコいい〟と言われる事も日常茶飯事で、でもあの頃はそんなにメンタルも強くなかった。

そして振られる理由がそんな事もあって結構傷ついてたなぁと思い出した。









社会人になって傷つく事なんてないけど、やっぱり嬉しい気持ちにはならない。

あの頃とは違って髪だって伸ばしているし、女子力が低いなりに身なりにも気を遣ってるつもりだったから。








でもこのまま無言だと、目を輝かせている彼女を困らせてしまうかなと言葉を放とうとした瞬間、彼女がとても嬉しそうに声を上げた。











「今回の事で更にファンになりました!!柏木さんってカッコいいだけじゃなくてとっても優しいんですね!!それに部長の声を遮って電話している横顔なんて、とても美しくて、、皆んな見惚れてたんですよ?本当にありがとうございましたっ、、!!片瀬さんと本当にお似合いです!!!」




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