一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


少し周りからの視線が気になるが、取り敢えず今は仕事に集中しようと一度深く深呼吸してからパソコンを叩き始めた。

一度集中すると周りからの視線も気にならなくなり気づけば1時間が経過していた。






ようやく作業が終わって最後にデータを保存すると流石に疲れたのか深い溜息が出てデスクに項垂れると隣からクスクスと笑う声。






『大変お疲れ様でした、紗江さん。』



集中して過ぎたせいで隣の彼の存在をすっかり忘れてしまってして、慌てて顔を上げる。










「っ、、私だけだらけてごめんね!?手伝って貰ってるのにっ、、!あとどのくらい?!」

『そんなに慌てなくても大丈夫です。もう終わってますから。』

「え?本当?じゃあ待たせちゃったね。疲れてるから早く帰りたかったのに、、ごめんね?」

『いいえ、紗江さんよりほんの少しだけ早く終わっただけなので気にしないで下さい。それに集中して仕事してる顔を近くで眺めらたのでとても幸せでした。同じ部署で席が隣だったならこんな感じなのかと少し妄想に浸ってしまいました。』

「あははっ片瀬くんが同じ部署だったら、庶務課は皆んな凄く助かるね〜。じゃあ待たせてごめんね?帰ろっか!」


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