マスクの最強少女



「なぁ青木、何であの子手縛られてんの?」


「え?あぁ、椿ちゃん意識ないときの力半端ないから、

押さえつけとかないとベット崩れ落ちんだよね」



椿ちゃん、?



「いやいや神代さんじゃなくてこの子だぞ?このベットで寝てる子」


「だから椿ちゃんだって。」


…どう見ても幼いだろ。



「…そっかまだ言ってなかったか」


「は?」


「これが本当の椿ちゃんの姿。小さいだろ?

年齢でいうと中2かな、14歳。

こういう体質だからかは分からないけど、意識があるときはいつもみたいな姿になる。
だけど寝たり、睡魔が襲ってきたときなんかはこいう風に元の姿に戻る」



嘘だろ…
いつものキリッとした面影はなくて、まだまだ幼さを含んだ顔は可愛らしい女の子だった


…あ、だからクラスの奴ら全員に敬語だったのか?!



「昨日はだいぶ疲れたみたいでまで寝てる

椿ちゃんは寝るときに全ての感覚をシャットアウトするんだ。だから、朝が来たことも

ベットが壊れていることも気づかない

それで俺が毎朝起こすんだ。」


青木が取り出したのは注射器

すると彼女の服をずらし、肩をあらわにした



「…ちょちょちょ、何やってんだよ?」


「おい変態とか思うなよ笑
ここじゃないと起きないんだよ」

鎖骨の下にグサッとさすと、一瞬神代さんの顔が歪んだ


「…起きたの?」


「多分ね」




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