マスクの最強少女



「昨日はなんてメッセージしたの?」


「あなたのお仕事に興味があります。一度見学させていただくことはできますでしょうか?」


…これが良いのか悪いのか。


「パソコンに貼っている付箋に、これから使う携帯の番号などが書いてありますので、その携帯のSNSアカウントを1つ作って貰えますか?」


「え、?あ、OK」

俺は新しいアカウントを開設した。
その間にも、隣ではサクサクと返信の作業をしている


「はい、アカウントできたよ?何か投稿する?」


「…いや、プロフィールの所に“見る専用”と加えてください」

見る専用…っと。確かに投稿することもないしな


「こちらも返信完了です!すぐに返事がくると思いますよ

あ、そうだ!私が弟子にしてもらうことができたら、宮本くんには観察というか…
見守り役をお願いしたいんです」


「見守り役?」

おれは高地麗也とは接触しないってことか


「私の体内にはGPS、カメラ、盗聴の機能が備わっています。

なので、宮本くんのパソコンとつなげることができるんです

…もし、私に何かあったらそこに警告が届くようになっていて

宮本くんには、私の任務時に監視をお願いしたいのです」


「監視役、ねぇ…」


「私の右目がカメラになっているんです。…けど、なかなか画質が悪いと思うので、ほとんどが盗聴になると思いますが。笑」


衝撃の事実が大量に舞い降りてきて、久しぶりに神代さんの話について行けなくなった…。



< 59 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop