マスクの最強少女




そして体育祭の前日…


今日は午前だけ授業で、午後は体育祭の準備

昼休みは圭人と神代さんの近くで食べるのがお約束のようになっている

神代さんが食べているのは、おにぎり…に見える砂糖の塊。

前までは青木の所で寝ていたみたいだけど、最近は教室によくいる


「準備の係、何するの?」

「私は飾り付けです!」

「海人は?」

「俺も同じ」
青木の計らいで同じものをすることに


「俺もおんなじやつにすれば良かった〜」

「お前は充分神代さんと一緒にいるじゃねーかよ笑」

なんて会話していると、すごい勢いでドアが開き
青木が俺らをめがけて歩いてきた


「神代さんと宮本、ちょっと保健室まで来てくれないか」

穏やかに話してはいるが、目が急げと言っているようだった


なんでー?なんてボヤいている圭人はほっといて、3人で保健室へ向かう


「どうしたんだよ」


「…」

苦虫を噛み潰したみたいな顔をして黙り込んだ


「事件でもありましたか?」

神代さんは薄々気づいているようで…



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