マスクの最強少女
裏警察で借りた風呂はまぁなんとも広くて…
疲れと冷や汗の跡を洗い流すと、眠気も覚めるかと思いきや
だんだん瞼が落ちそうになるばかり
髪を乾かし、神代さんの部屋に入ると
青木に傷の手当てをされていた
「やっぱり怪我してたの?」
「服で見えないところに切り傷だらけ。笑
我慢させてほんとごめんね…」
「いえ!それほど痛くもなかったので。」
青木がガーゼを張り終えると、
「コンビニで飯買ってくるから、食ってから学校いけよ」
と言ってた出て行った
「…宮本くん、眠いですよね?」
「まぁね。笑
でも神代さんの方が何倍も疲れているはずだからさ」
「私はもう寝るだけなので笑
森田くんに、行けなくてごめんなさいって伝えて下さい」
ふぁ〜と子供っぽいあくびをする彼女の髪の毛の先はだんだん白髪、元の姿に戻り始めていた
「もう寝なよ?ちゃんと圭人に言っとくから」
「はい。あ、じゃあ最後に手を貸して下さい」
「手?」
不意に握られた手から光が出てくる
「次は目を閉じてく良いって言うまで開けちゃダメですよ?」
「…うん、」
目を閉じると、神代さんの手がおでこに触れた
「はい!良いですよ。これで体育祭優勝してきて下さいね!」