マスクの最強少女
目を開けると、重たかった瞼が軽く、さっきまでボーッとしていた頭も冴えていた
「今何した…」
質問しようとすると、神代さんは目を瞑ってカクンカクンしていた
「あっぶねぇ…」
横に倒れそうになるのを支える
もうこの時には14歳の彼女に戻っていた
「買ってきたぞ〜…あれ、椿ちゃん寝ちゃった?!」
…いや、何が驚くとこあった?笑
疲れてるから寝ててもおかしくないだろ
「宮本…絶対に椿ちゃんの手に触れるなよ、?
体育祭前に骨折だらけになるからな?!」
「は?
…あぁ、そっか…」
寝ている時の力は半端じゃなかったんだったよな。確かに骨折は困る笑
「手が当たらないようにゆっくりベットに下ろせ。」
慎重にベットまで運び、そっと手を固定する
…めっちゃくちゃ体軽いな、
「ふぅ…ありがとう。これ、好きなもん食べていけ
今日の昼飯にも持って行って良いから」
「ありがとう」
おにぎりや菓子パンが大量にあった
「多すぎねぇ?笑」
「安心したらめちゃくちゃ腹減ってきてさ…笑
いや〜疲れたな〜昨日は」
「体力というより、精神削られた気分」
「ずっと危なかったからね。昨日椿ちゃんが治した人、257人だってさ
こういう時ほど、何で俺は何もできないんだろうって思うよな…」