マスクの最強少女
グラウンドに出ている間はすり減った精神も少し癒された
結局俺は打ち上げには行かず、
無意識に裏警察に向かっていた
「…あれ、神代さんの部屋か、」
いつのまにか部屋の前に来ていた
何か帰る気にもなれなくて、様子を見に中へ入った
「まだ寝てる、か…」
その隣…っていうか下の床で青木も寝ている
「おーい青木、せめてソファーで寝ろよ笑
体バキバキになるぞ」
「…ん、あ、おはよう」
「今日一日ですげぇ焼けたな笑」
「お前もだろ!笑」
皮膚がヒリヒリするとか何とか言いながら、水をガブガブ飲む
「神代さんいつまで寝かせておく?」
「ん〜そろそろ起こすか。エネルギー切れだろうし
宮本起こしてみなよ」
起こすって、あの注射器のやつか?
「どこにあんの?」
「ベットの下の引き出しのなか!」
注射器を手に取り、鎖骨あたりまでボタンを外す
「うわっ…」
「どうした?」
白い服の下には大きな赤黒い痣があった
「なんでここ何にもしてないんだよ?」
「…流石にここは、俺の手には無理だった。笑」
まぁ、そうだよな。仮にも高校生の女の子に手は突っ込めねぇわ笑
肌に針を刺すと、徐々に姿が戻る