マスクの最強少女





「え〜、今日からこのクラスに転校することになった神代さんです」


「神代椿です。よろしくお願いします!」


…と。とても元気な女が入ってきた



「…なぁ海斗、めっちゃ可愛くない?!」

前の席の圭人が身を乗り出してきた


「まぁ…それなりに。」


可愛いけど、どっちかと言うと綺麗と言う言葉が合いそうな品格があった


「席は、あいつ、森田圭人の隣な」


「はい!」


神代さんは、長い黒髪を揺らしながら

斜め前の席に座った



「神代です。よろしくお願いしますっ」


「よろしく!俺は…」

「森田くんですよね?後ろの方は宮本くん。」


圭人が自己紹介をする前に、彼女はにっこりとそう答えた

何でわかるんだ…


俺らが謎な顔をしていると、


「ファイルの側面。さっき前にいたときに見えたので、笑」


2人が一斉に机を見る

1時間目に使う授業ファイルの閉じ部分が中心に向いていて、回収することもあるから名前も書いてある


いや…俺席1番後ろだぞ!?



「…目良過ぎない?」


「視力は4.0なので。目だけはいいんです」


驚き続きで、何も言えなかった…

多分圭人も同じこと思っているだろう。
4.0って、日本であり得るのか、?


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