2度目の初恋

近づく2人

始業式。


朝、父から、学校着いたら校長室に行きなさい。と言われ、校長室に行った。


トントン



「はい」



「失礼します。」



中には


がっつりしてる体格で目はくるみっぽい。身長は俺より高い。胸にはゴールドのネックレスしてて頭も刈り上げでヤンキーっぽく見えるがとても礼儀正しく、義理堅く頭もいいらしい。


親父からの情報。


「公平くん」


「お父さんからは聞いてるな?」


「はい」


「編入は原則だめなんだ、でもお父さんからの頼みと公平くんがいい人なのは俺もよく知っているからね。」


「俺のこと昔から?」


「覚えてない?一緒にキャンプしたりご飯も一緒に食べたりしたよ。」


あーーーー、、、、そーいえば、そんな気がしたようなしないような。


曖昧だけど思い出すことができれば嬉しいと内心思いながら


「そうなんですね」


と小声でつぶやいた。


「それでなんだが君のことは特別推薦で入ったことにする。」


「この学校にはないと思いますけ…」


「俺が勝手に作ったことにしてるし、この学校は勉強は大変だけど校則は緩い方だし、まぁ大丈夫だ。公平くんのルックスもあるしな。」


「あ、、ははは。」


「それと、事故のことも聞いた。記憶喪失になって、大変だったな。まだ思い出せてないと聞いたが、体を無理しないで欲しい。」


「分かってます。でも、体操は続けたいので体操はやらせてください。」


「分かった、顧問に言ってみる。」


「君は2年3組に入ることになる。この学校に入った理由は俺と担任の相沢先生しか知らないから覚えておいてくれ。」


「分かりました。」


ってことで俺は2年3組に入った。


始業式で紹介されたとき、悲鳴みたいな声が聞こえる。


そんなに俺かっこいいか?


つい最近までほとんどパジャマ姿で頭痛や睡眠、いろんなものと戦っていたのはしらねえだろと思いながらも前髪を少し触って整えた。


でも、玲央が


中学生の入学式の時、体育祭の時、体操で技を決めた時、体育の時間にサッカーでゴール決めた時…


高校生の時なんてほとんど毎日悲鳴が上がってて、俺が嫉妬したこともあった。


とか言ってたな。


そういう記憶だけでも思い出せればいいのに。


と思いながら


自己紹介する


「山田公平と言います。よろしくお願いします。」



校長が、


少し口角が上がった後


「あと2年の高校生活でしたいこととかある?恋愛とか?」


「キャー-ッッッッッ」


なんてことを言うんだハゲ校長。始業式だぞ、始業式。他の先生もいるのに。


なんて言えばいいんだ。


でもすぐに俺は、


「そーですね、彼女も作れれば作りたいと思います。」


「私!!!!!!!キャーーーーーー、絶対彼女になりたい!!!」



正直、彼女作る気ない。今は学校ついていくだけで大変だ。


悲鳴が上がっている間、校長がこっちを見てにやける。


少し悔しがっている間にもう終わりますとなり、教室に入った。
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