2度目の初恋
次の日


登校の時に美羽に会った。


通学路が一緒だったのか。そーいえば俺のマンションのを少し行ったら美羽の家か。
だから同じ通学路か。


いままでなんで一緒じゃなかったんだろう…


そう思いながら美羽に挨拶する。


「おはよ。」


「公平くん!おはよ~」


「昨日は送らなくてごめんな、送るべきだったのに。」


「いや、5分しかかかってないし、近いから!」


前髪で顔を隠すように下を向く。


照れてる顔も可愛いなぁ~


「公平くん」


「どした?」


「7月31日の花火大会あるのわかる?」


「あー、朱雀まつり(すざく)?」


「良かったら、一緒行かない?」


一瞬、顔が固まる。


でもすぐに


「いいよ、なんで俺?」


美羽は顔がめっちゃ赤くなっている。え、うーんと、あーっとばっかり繰り返している。


「美羽ちゃん?」


「あー、家が近いことがわかったし、いいかな~と思ったの。もしかしてもう相手いる?それとも部活?」


「いや、相手いないし、部活後にまつり行けるから行けるよ。」


「ほんとに!?よかった~」


美羽がホットした顔をする。


学校に着いたら、もう登校時刻ギリギリだった。いつも8:00には着くようにマンションを出たはずなのにもう8:15



どんだけゆっくり歩いちゃったんだ。


まぁいいや。美羽と喋れたし。


と思ったら担任の相沢から夏休み終わったら席替えとかついてない。


みんなはやっとだ-!せんせ、遅い!!とか言っているけど俺は卒業までここでいいんだけど。


ちらっと美羽を見たら美羽も笑っていなかった。美羽ももしかしたら悲しいのかも。


なんて、都合のいいことを考えていた。
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