2度目の初恋
最高の思い出、そしてときめく夏休み
7月31日
朱雀まつり、当日。
昨日は玲那と浴衣選んだ後、一緒にたこ焼き食べて帰った。
玲那はいつも颯汰とデートだから、玲那と遊ぶのは久しぶりで楽しかった。
公平くんとは16:30に朱雀まつりの近くの公園で集合することに学校で決めた。
公平くんから話しかけてもらって嬉しかったなぁ。
クラス中の視線がきつかったけど。
昼過ぎ、玲那がきた。
そーいえば、一緒に浴衣の着付けをするんだった。
わたしは、白い生地で赤の椿がプリントされている浴衣を買った。
正確に言えば、玲那が選んだんだけど。
でも、和風で赤で目立つけど、派手さはそこまで強くないから気に入ってる。
一方、玲那は黒い生地に金魚が描かれている浴衣。
いままで明るい色の浴衣ばっかり着たから、大人っぽい浴衣が着てみたかったらしい。
よく似合ってる。
お互い着付けた後、16:00に玲那とマンションを出た。
ほんとは4人で祭りに行きたかったけど、2人きりでキュンキュンしちゃいなさい!という謎の命令が玲那から下ったために、2人きりでまつりに行くことになった。
公園に行く途中、玲那と別れて、公園に着いた。
結構大きめの公園で朱雀まつり会場と近いため、人がたくさんいる。
「やばい、公平くんの格好聞けばよかったかな…連絡先聞いてないし。」
そしたら
明らかに身長が高くて、髪がワックスで固められてて、左手にブレスレットしてる。そして、甚平着てくれてる。よかった、浴衣で。
格好はヤンキーっぽく見えるけど、顔が爽やかだから完全にイケメンくんになってる…
いつも格好いいけど。
完全に公平くんだ
「美羽ちゃん、待った?」
「ううん、さっききたばっか」
「人が多くて、美羽ちゃん見つけるの大変だった、電話もできないし、だから、連絡先交換しない?」
「あーそうだね、しよっか。」
念願の連絡先ゲット!!!
でも、自分からは行けないや。
公平くんが、花火が始まるのは19:30からだから、それまで屋台でも回ろっかと提案してくれたので、屋台でなんか食べることにした。
屋台回るけど、周りを見ると、みんな手繋いでる。
わたしも公平くんと繋ぎたいなぁ…
と思っても
付き合ってないし、ただの友達というかクラスメイト?だからな~
なにかを期待するのはよくない。
公平くんの少し後ろを歩きながら、少し緩んでいた気持ちを締めた。
「美羽ちゃん?」
「うん?」
「俺ばっかり前歩いててごめん、何食べたい?」
「うーん、なんでもいいよ?」
「じゃー、たこ焼きは?」
「あ、昨日食べたけどいいよー。」
「だったら、お好み焼きにしよう!」
「いいのそれで?」
「いいよ!美羽は?」
「あ、今呼び捨てしちゃった、ちゃんづけのほうがいい?」
「ううん、呼び捨てでいいよ~」
いきなり公平は呼べないな…
「ううん、わたしは公平くんでいいよ。」
「わかった」
そしてお好み焼きを2人で食べた。
少しブラブラしてたら、颯汰と美羽に会った。
「美羽~」
「玲那!!颯汰くんも!」
「おぅ、美羽、公平。」
「公平、よかったなぁ!!」
「うるさいぞおめー」
「2人ともなんかあった?」
「ううん、なんでもない。美羽もう行く?」
「そうだね、玲那またね!」
玲那がいきなりわたしの耳元で
「公平と付き合うんだよ、2人ならいけるからっ」
玲那がにやける。
玲那ったらなんてことを…!!
「美羽行こう?」
「うん」
そして、花火会場に向かう途中でクレープを買って、花火会場に着いた。
なんとか見つけた場所にわたしが持ってきたレジャーシートを敷いて、公平くんと座った。
たまたま花火会場の真ん中で、屋台もすぐ行けるし、野原で座っても痛くないし、案外ラッキー
「美羽、ありがとう、レジャーシートを持ってきてくれて。」
「ううん、このまつり何度も来たことがあるから!」
「そうなんだ、俺初めてでさ~」
「青森から来たんだっけ?」
「そうだよ、美羽に言ったっけ?」
「いや、玲那から聞いた、帰り道一緒らしいね。」
「あー、玲那には言ったわ、美羽も帰り道一緒だよね?」
「部活終わりに教室に少し居残りしてたの。」
「真面目だな~美羽は」
「誰かと違って毎日必死に勉強しないとついていけないの~」
「俺のことじゃん!!てかさ……」
「うん?」
「これからは一緒に帰らない?上から目線じゃないけど、俺が勉強教えるし。
そして、付き合おう俺たち。」
花火が始まる10分前。人がたくさん行き交っていて、喧噪の中、わたしは公平を見つめる。いや、顔が動かない。始業式以来のフリーズ。。。
「ほんとわたしでもいいの?」
「好きだよ、美羽」
はっきり聞いてしまった。これは夢じゃない。
「わたしも好きだよ、公平くん。」
「これからもよろしくな。」
「うん、公平くん、好きだよ。」
「これ以上言うな、抑えられないかも知れないから。」
「はーい」
花火が始まった
途中でまた屋台に行ったりしたがそれ以外はずっと2人で花火を見た。
手を繋ぎながら。
花火が終わって、帰り道。
混みすぎてなかなか進まない。人口密度がすごくてはぐれてしまいそう。でも、公平くんが強く握ってくれるからはぐれないと思う。
人混みから外れて公平くんのマンションに向かう時、
「今日から1ヶ月間夏休みじゃん、なんかしたいこととかある?」
「うーん、でも公平くんは体操の大会あるし、遊べないんじゃない?」
「お盆前までは日中は遊べないけど、夜どっちかのマンションで過ごすってのはどう?」
「そうだね、それいいかも!お互い一人暮らしだし、夏休みの間だったらクラスメイトもわかんないよね。」
「じゃー、夏休みの間だけ同棲!!」
「じゃ、今日美羽が俺の部屋に来て?」
「今日?浴衣だし、着替えとか持ってこなきゃいけないし」
「俺の服貸すし、明日ゆっくり荷物を持ってくればいいじゃん。」
「わかった、じゃ行くね。」
公平のマンションに入った。
最上階で部屋が大きすぎる。窓が大きくて夜景が一面に広がっている。
黒を基調をしている部屋で、ゴミが1つもない。テーブルの上にはなにも置かれてない。加湿器の音しかしない。
「ご飯食べる?」
「いいや、屋台でたくさん食べたから。」
「そっか、冷蔵庫勝手に開けていいよ、飲み物しか入ってないから、俺料理しないんだw」
「わたしも。」
「夏休み中に2人で自炊でもするか。」
「そうだね。」
「美羽、これに着替えてきて。」
「公平くん、服が大きいよ。」
「そりゃ、男の服だからね」
公平くん曰く、わたしが着ている水色のウェアと黒の短パンは体操服らしい。それを借りて2人でソファーに座った。
「今日はありがとな。」
「こちらこそ、ありがとう。」
少しの間沈黙が続く。
「そーいえばさ、公平くんって、いつわたしのことを好きになったの?」
「気づいたら、」
「そうなんだ」
「美羽は?」
「10年前から」
「え?10年前?」
「わたしと公平くん小学生の時同級生で同じクラスだったの。その時からわたし公平くんのこと好きだったんだよ…」
少し小声になりながら呟く。
「それで小学2年生の時にお互い転校したんだ、そして再会できてわたし嬉しかったよ。公平くんに会ってから今までずっと恋してこなかったんだけど、恋しなかったのは、いや、できなかったのは公平くんのことが心に残ってたからかもしれない」
公平は眉間にしわが寄っている。わたし変なこと言ったかな?
「わたしのこと思い出した?」
「美羽、もう寝るか?ベッド一緒になるけど、ダブルだし、俺、変なことしないから。」
「わかった、疲れたね、もう寝よう。」
こうしてわたしは山田 公平の彼女になった。
朱雀まつり、当日。
昨日は玲那と浴衣選んだ後、一緒にたこ焼き食べて帰った。
玲那はいつも颯汰とデートだから、玲那と遊ぶのは久しぶりで楽しかった。
公平くんとは16:30に朱雀まつりの近くの公園で集合することに学校で決めた。
公平くんから話しかけてもらって嬉しかったなぁ。
クラス中の視線がきつかったけど。
昼過ぎ、玲那がきた。
そーいえば、一緒に浴衣の着付けをするんだった。
わたしは、白い生地で赤の椿がプリントされている浴衣を買った。
正確に言えば、玲那が選んだんだけど。
でも、和風で赤で目立つけど、派手さはそこまで強くないから気に入ってる。
一方、玲那は黒い生地に金魚が描かれている浴衣。
いままで明るい色の浴衣ばっかり着たから、大人っぽい浴衣が着てみたかったらしい。
よく似合ってる。
お互い着付けた後、16:00に玲那とマンションを出た。
ほんとは4人で祭りに行きたかったけど、2人きりでキュンキュンしちゃいなさい!という謎の命令が玲那から下ったために、2人きりでまつりに行くことになった。
公園に行く途中、玲那と別れて、公園に着いた。
結構大きめの公園で朱雀まつり会場と近いため、人がたくさんいる。
「やばい、公平くんの格好聞けばよかったかな…連絡先聞いてないし。」
そしたら
明らかに身長が高くて、髪がワックスで固められてて、左手にブレスレットしてる。そして、甚平着てくれてる。よかった、浴衣で。
格好はヤンキーっぽく見えるけど、顔が爽やかだから完全にイケメンくんになってる…
いつも格好いいけど。
完全に公平くんだ
「美羽ちゃん、待った?」
「ううん、さっききたばっか」
「人が多くて、美羽ちゃん見つけるの大変だった、電話もできないし、だから、連絡先交換しない?」
「あーそうだね、しよっか。」
念願の連絡先ゲット!!!
でも、自分からは行けないや。
公平くんが、花火が始まるのは19:30からだから、それまで屋台でも回ろっかと提案してくれたので、屋台でなんか食べることにした。
屋台回るけど、周りを見ると、みんな手繋いでる。
わたしも公平くんと繋ぎたいなぁ…
と思っても
付き合ってないし、ただの友達というかクラスメイト?だからな~
なにかを期待するのはよくない。
公平くんの少し後ろを歩きながら、少し緩んでいた気持ちを締めた。
「美羽ちゃん?」
「うん?」
「俺ばっかり前歩いててごめん、何食べたい?」
「うーん、なんでもいいよ?」
「じゃー、たこ焼きは?」
「あ、昨日食べたけどいいよー。」
「だったら、お好み焼きにしよう!」
「いいのそれで?」
「いいよ!美羽は?」
「あ、今呼び捨てしちゃった、ちゃんづけのほうがいい?」
「ううん、呼び捨てでいいよ~」
いきなり公平は呼べないな…
「ううん、わたしは公平くんでいいよ。」
「わかった」
そしてお好み焼きを2人で食べた。
少しブラブラしてたら、颯汰と美羽に会った。
「美羽~」
「玲那!!颯汰くんも!」
「おぅ、美羽、公平。」
「公平、よかったなぁ!!」
「うるさいぞおめー」
「2人ともなんかあった?」
「ううん、なんでもない。美羽もう行く?」
「そうだね、玲那またね!」
玲那がいきなりわたしの耳元で
「公平と付き合うんだよ、2人ならいけるからっ」
玲那がにやける。
玲那ったらなんてことを…!!
「美羽行こう?」
「うん」
そして、花火会場に向かう途中でクレープを買って、花火会場に着いた。
なんとか見つけた場所にわたしが持ってきたレジャーシートを敷いて、公平くんと座った。
たまたま花火会場の真ん中で、屋台もすぐ行けるし、野原で座っても痛くないし、案外ラッキー
「美羽、ありがとう、レジャーシートを持ってきてくれて。」
「ううん、このまつり何度も来たことがあるから!」
「そうなんだ、俺初めてでさ~」
「青森から来たんだっけ?」
「そうだよ、美羽に言ったっけ?」
「いや、玲那から聞いた、帰り道一緒らしいね。」
「あー、玲那には言ったわ、美羽も帰り道一緒だよね?」
「部活終わりに教室に少し居残りしてたの。」
「真面目だな~美羽は」
「誰かと違って毎日必死に勉強しないとついていけないの~」
「俺のことじゃん!!てかさ……」
「うん?」
「これからは一緒に帰らない?上から目線じゃないけど、俺が勉強教えるし。
そして、付き合おう俺たち。」
花火が始まる10分前。人がたくさん行き交っていて、喧噪の中、わたしは公平を見つめる。いや、顔が動かない。始業式以来のフリーズ。。。
「ほんとわたしでもいいの?」
「好きだよ、美羽」
はっきり聞いてしまった。これは夢じゃない。
「わたしも好きだよ、公平くん。」
「これからもよろしくな。」
「うん、公平くん、好きだよ。」
「これ以上言うな、抑えられないかも知れないから。」
「はーい」
花火が始まった
途中でまた屋台に行ったりしたがそれ以外はずっと2人で花火を見た。
手を繋ぎながら。
花火が終わって、帰り道。
混みすぎてなかなか進まない。人口密度がすごくてはぐれてしまいそう。でも、公平くんが強く握ってくれるからはぐれないと思う。
人混みから外れて公平くんのマンションに向かう時、
「今日から1ヶ月間夏休みじゃん、なんかしたいこととかある?」
「うーん、でも公平くんは体操の大会あるし、遊べないんじゃない?」
「お盆前までは日中は遊べないけど、夜どっちかのマンションで過ごすってのはどう?」
「そうだね、それいいかも!お互い一人暮らしだし、夏休みの間だったらクラスメイトもわかんないよね。」
「じゃー、夏休みの間だけ同棲!!」
「じゃ、今日美羽が俺の部屋に来て?」
「今日?浴衣だし、着替えとか持ってこなきゃいけないし」
「俺の服貸すし、明日ゆっくり荷物を持ってくればいいじゃん。」
「わかった、じゃ行くね。」
公平のマンションに入った。
最上階で部屋が大きすぎる。窓が大きくて夜景が一面に広がっている。
黒を基調をしている部屋で、ゴミが1つもない。テーブルの上にはなにも置かれてない。加湿器の音しかしない。
「ご飯食べる?」
「いいや、屋台でたくさん食べたから。」
「そっか、冷蔵庫勝手に開けていいよ、飲み物しか入ってないから、俺料理しないんだw」
「わたしも。」
「夏休み中に2人で自炊でもするか。」
「そうだね。」
「美羽、これに着替えてきて。」
「公平くん、服が大きいよ。」
「そりゃ、男の服だからね」
公平くん曰く、わたしが着ている水色のウェアと黒の短パンは体操服らしい。それを借りて2人でソファーに座った。
「今日はありがとな。」
「こちらこそ、ありがとう。」
少しの間沈黙が続く。
「そーいえばさ、公平くんって、いつわたしのことを好きになったの?」
「気づいたら、」
「そうなんだ」
「美羽は?」
「10年前から」
「え?10年前?」
「わたしと公平くん小学生の時同級生で同じクラスだったの。その時からわたし公平くんのこと好きだったんだよ…」
少し小声になりながら呟く。
「それで小学2年生の時にお互い転校したんだ、そして再会できてわたし嬉しかったよ。公平くんに会ってから今までずっと恋してこなかったんだけど、恋しなかったのは、いや、できなかったのは公平くんのことが心に残ってたからかもしれない」
公平は眉間にしわが寄っている。わたし変なこと言ったかな?
「わたしのこと思い出した?」
「美羽、もう寝るか?ベッド一緒になるけど、ダブルだし、俺、変なことしないから。」
「わかった、疲れたね、もう寝よう。」
こうしてわたしは山田 公平の彼女になった。