2度目の初恋
朝、5:30
隣に公平はいない。
自分から出て行ったのにやっぱり寂しい…
でももう別れたと一緒。
公平に会いたくないな…
学校休もうかな…
でも、授業遅れるとか嫌だしどうしよう…
結局、悩みに悩んで学校を休んだ。
どうしても行く気にならない。
今日は金曜日。
土、日、と休めるし、いいっかと思い、学校に電話し、休んだ。
「今日はずっと寝てよ…」
12:40
「プルル…プルル…」
誰だろう…
玲那からだ。
「美羽!どうしたの!?」
玲那がすごくびっくりした声で聞いてくる。
そう言われれば、いままであまり学校休んだことなかった。
あまり体調も崩さなかったし。
だからこそ、玲那もわたしになんかあったと思って、心配してくれて電話してくれたんだと思う。
でも今は学校の時間、携帯禁止じゃ…?
「玲那、携帯使っていいの?」
「だめだけど、心配だから今3階の空き教室で電話してるの!」
「玲那、わたしは大丈夫だよ。」
「公平となんかあったでしょ?」
「え?」
「わからないわけないでしょ〜」
ほんとに玲那には嘘つけない。
わたしは、舜弥くんに話したことそのまま話した。そして、舜弥くんと一緒に公平の後を追ったら遊園地についてしまったこと。
その話を聞いた玲那は
「今話さないで欲しかったわ…これから教室戻らないといけないのに公平のこと殴ってしまいそうなんだけど。」
「玲那、やめてね?」
「それはわかってるけど、美羽、つらいね…」
「うん…本気で好きだったからなおさら傷ついたのかも…」
やっぱ恋なんてしないで勉強一途でいけばよかった。
10年ぶりに再会しても、あの時の思いなんて思い出さなきゃよかったのに。
なんで思い出してしまったのか、でも、今悔やんでも仕方ない。
思い出そう!と思って思い出したわけじゃない。
公平に再会して、初恋を思い出さないわけがなかった。
初恋だから。
初恋の人。
中高で結構告白されたけど、全部断ってきた。
それは、医師になるためっていう理由と、やっぱり忘れられなかったから。
中高で公平のことずっと考えてたわけじゃない。
でもやっぱり心に残ってた。山田 公平のことが。
奥底にしまってた思いを公平に再会したことで曝け出して公平に受け止めてくれたと思っていた。
公平が記憶喪失のことを隠していたのはショックだったけど、わたしのためで言わなかったと聞いて全く恨むとかなかった。
なのに、なんなの、この裏切られた感じは…
心をえぐられた感じ…
今まで公平と過ごしてきた日々を思いだすと泣きそう…
「玲那…もう切るね…わたし、立ち直るから、大丈夫だよ。」
「美羽、今の話聞いて、公平が悪いと思った。でも、公平も今日全然笑ってないし、ため息しか吐いてないの。だから、1回だけでもいいから公平としっかり話したほうがいいよ。美羽が公平の家を出ただけで正式に別れたとは言えないよ?」
「確かにそうだね。」
「まずは公平と話したほうがいい。まだ2人はカップルだよ?」
「ありがとう、玲那。」
「元気出してね!」
それで切れた。
玲那の言う通り。
公平が「美羽、聞いて…」といってもなにも聞かずに感情のまま一気に話して、家を出たから、公平の話なにも聞いてない。
わたしばっかり話すのもだめだよね、公平の話も聞かないと。
言い訳を聞くかもしれない。わたしにとってもっと傷つく話を聞くかもしれない。
それでも、公平の話も聞いて、これからをしっかり決めないと。
大学受験もある。
しっかりけじめをつけよう。
でも、なんか公平にメールするの憚ってしまう…
どうしよう、公平のマンションで待とうかな…
そうすればメールしなくていいし。
でも帰ってくるの23:00ごろになるよね。
それを考えたら、頭が痛くなってきて、水を飲んでベッドで寝た。
16:00
オルゴールの音。
これはメールの着信音だ。
公平からだった。
「今から美羽のマンション行ってもいい?話したい。」
「いいよ。」
それだけ返信して、パジャマから私服に着替えた。
16:30ごろには来るはずなのに、17:00、18:00になっても公平はこない。
まりなちゃんに止められて、また2人でデートかな?とか思っていた。
20:00
「え、公平のお母さんからだ…」
「はい。」
「美羽ちゃん?」
「公平が、交通事故に遭ったって。」
「……どういう……」
「ぶつかった車の運転手によると、公平がすごいスピードで走ってて、ぶつかったらしいの。」
「そんな…」
「運転手さんがすぐに救急車を呼んでくれて、今手術してるわ…すぐに精神科医から連絡を受けて今東京にいるの。公平のことは美羽ちゃんには話すべきだと思ってね…またなにかあったら連絡するわ…」
公平が交通事故…
2年前と同じようにならないことを祈った。
てか、公平がすごいスピードで走ってたって、
もしかしてわたしのマンションに向かう時に、思いっきり走って、ぶつかってしまったのかな…と思った。
今は公平が心配で仕方ない。
緊急手術しているとか、重症なのかもしれない…
明日会いに行こう。
隣に公平はいない。
自分から出て行ったのにやっぱり寂しい…
でももう別れたと一緒。
公平に会いたくないな…
学校休もうかな…
でも、授業遅れるとか嫌だしどうしよう…
結局、悩みに悩んで学校を休んだ。
どうしても行く気にならない。
今日は金曜日。
土、日、と休めるし、いいっかと思い、学校に電話し、休んだ。
「今日はずっと寝てよ…」
12:40
「プルル…プルル…」
誰だろう…
玲那からだ。
「美羽!どうしたの!?」
玲那がすごくびっくりした声で聞いてくる。
そう言われれば、いままであまり学校休んだことなかった。
あまり体調も崩さなかったし。
だからこそ、玲那もわたしになんかあったと思って、心配してくれて電話してくれたんだと思う。
でも今は学校の時間、携帯禁止じゃ…?
「玲那、携帯使っていいの?」
「だめだけど、心配だから今3階の空き教室で電話してるの!」
「玲那、わたしは大丈夫だよ。」
「公平となんかあったでしょ?」
「え?」
「わからないわけないでしょ〜」
ほんとに玲那には嘘つけない。
わたしは、舜弥くんに話したことそのまま話した。そして、舜弥くんと一緒に公平の後を追ったら遊園地についてしまったこと。
その話を聞いた玲那は
「今話さないで欲しかったわ…これから教室戻らないといけないのに公平のこと殴ってしまいそうなんだけど。」
「玲那、やめてね?」
「それはわかってるけど、美羽、つらいね…」
「うん…本気で好きだったからなおさら傷ついたのかも…」
やっぱ恋なんてしないで勉強一途でいけばよかった。
10年ぶりに再会しても、あの時の思いなんて思い出さなきゃよかったのに。
なんで思い出してしまったのか、でも、今悔やんでも仕方ない。
思い出そう!と思って思い出したわけじゃない。
公平に再会して、初恋を思い出さないわけがなかった。
初恋だから。
初恋の人。
中高で結構告白されたけど、全部断ってきた。
それは、医師になるためっていう理由と、やっぱり忘れられなかったから。
中高で公平のことずっと考えてたわけじゃない。
でもやっぱり心に残ってた。山田 公平のことが。
奥底にしまってた思いを公平に再会したことで曝け出して公平に受け止めてくれたと思っていた。
公平が記憶喪失のことを隠していたのはショックだったけど、わたしのためで言わなかったと聞いて全く恨むとかなかった。
なのに、なんなの、この裏切られた感じは…
心をえぐられた感じ…
今まで公平と過ごしてきた日々を思いだすと泣きそう…
「玲那…もう切るね…わたし、立ち直るから、大丈夫だよ。」
「美羽、今の話聞いて、公平が悪いと思った。でも、公平も今日全然笑ってないし、ため息しか吐いてないの。だから、1回だけでもいいから公平としっかり話したほうがいいよ。美羽が公平の家を出ただけで正式に別れたとは言えないよ?」
「確かにそうだね。」
「まずは公平と話したほうがいい。まだ2人はカップルだよ?」
「ありがとう、玲那。」
「元気出してね!」
それで切れた。
玲那の言う通り。
公平が「美羽、聞いて…」といってもなにも聞かずに感情のまま一気に話して、家を出たから、公平の話なにも聞いてない。
わたしばっかり話すのもだめだよね、公平の話も聞かないと。
言い訳を聞くかもしれない。わたしにとってもっと傷つく話を聞くかもしれない。
それでも、公平の話も聞いて、これからをしっかり決めないと。
大学受験もある。
しっかりけじめをつけよう。
でも、なんか公平にメールするの憚ってしまう…
どうしよう、公平のマンションで待とうかな…
そうすればメールしなくていいし。
でも帰ってくるの23:00ごろになるよね。
それを考えたら、頭が痛くなってきて、水を飲んでベッドで寝た。
16:00
オルゴールの音。
これはメールの着信音だ。
公平からだった。
「今から美羽のマンション行ってもいい?話したい。」
「いいよ。」
それだけ返信して、パジャマから私服に着替えた。
16:30ごろには来るはずなのに、17:00、18:00になっても公平はこない。
まりなちゃんに止められて、また2人でデートかな?とか思っていた。
20:00
「え、公平のお母さんからだ…」
「はい。」
「美羽ちゃん?」
「公平が、交通事故に遭ったって。」
「……どういう……」
「ぶつかった車の運転手によると、公平がすごいスピードで走ってて、ぶつかったらしいの。」
「そんな…」
「運転手さんがすぐに救急車を呼んでくれて、今手術してるわ…すぐに精神科医から連絡を受けて今東京にいるの。公平のことは美羽ちゃんには話すべきだと思ってね…またなにかあったら連絡するわ…」
公平が交通事故…
2年前と同じようにならないことを祈った。
てか、公平がすごいスピードで走ってたって、
もしかしてわたしのマンションに向かう時に、思いっきり走って、ぶつかってしまったのかな…と思った。
今は公平が心配で仕方ない。
緊急手術しているとか、重症なのかもしれない…
明日会いに行こう。