2度目の初恋
12月。



公平がやっと退院する。



体の痛みも途中から出てきて大変だったけど、公平もリハビリを頑張ってなんとか退院できた。



でも、高校卒業まではお母さんと一緒に暮らすという。



もちろんその方が安全安心。


公平のお母さんは「いつでも美羽ちゃん、マンションに来てね!」と言ってくれてほんとにありがたい。



公平はどれだけしんどくても、課題は全部提出して、大学受験もするという。



ほんとに公平はすごい。



美羽のために頑張ったって言って結構嬉しかった。



ちなみにわたしは、無事に東京の国立大学の医学部に合格しました!!!!



推薦で倍率やばかったけど、なんとか合格しました!!!!



めっちゃ嬉しくて、公平や玲那、家族にもすぐ報告してみんな喜んでくれた。




お父さんは電話で嬉し泣きしてくれたw



玲那はモデル事務所に所属してまだ卒業してないけど、もう活動をしている。



あとは卒業するのみ。でも残りの高校生活を思いっきり楽しみたい。



いや、楽しむ!



今日はクリスマス!!



クリスマスは公平と2人でイルミネーションを見に行くことになってて、公平のマンション前集合のため、公平のマンション前に行く。




もう公平がいる。



久しぶりに見る公平の私服。



白のデニムジャケットに黒のジーパン。



かっこいい…



公平も180cmでスタイルがいいから普通にモデルいける。



そう思いながら、「公平、待った?」



「ううん、行こっか。」



電車を何個か乗り継いで着いたのは



めっちゃ大きいイルミネーション。



「ここ泰成から教えてもらったんだよね。」



「そうなんだ〜」



「めっちゃ綺麗やな。」



「うん。」



手を繋ぎながらイルミネーションを見る。



今まで頑張ってきてよかったなとか、公平の隣で見れることが幸せだなとか、いろんなことを考えながら、歩いてたら



「美羽」



「うん?」



公平は軽くわたしのほっぺにキスをした。



「なに考えてるん?ぼーっとしすぎw」


「えー?そんなことないよ、イルミネーションずっと見てるよ?」



「そー?あ、美羽、イルミネーションの後、ご飯食べに行こう。」



「わかったー。」



「ここめっちゃ高いよね?」



「そんなことないよ。」



ここは3つ星ホテルの最上階にあるレストラン。



夜景も見れるし、メニューもいろんなのあって迷ったけど、公平はステーキ、わたしはうにのパスタを食べた。



そのほかにもいろいろ食べたからお腹いっぱい。



食べ終わった後、わたしのマンション前。



「公平、今日はありがとう!いいクリスマスになった!」



「俺こそありがとうな。」



「公平」



わたしは公平の唇に軽くキスした。



「じゃーね!」



「美羽、それは反則。」



公平はわたしの右手を掴んでわたしを振り向かせて、キスをした。



深くて長いキス…



「これでも足りない感じだけど、俺も大学合格まで我慢しないとな。」



「公平、もっと男らしくなった。」



「ふっ、なに言ってんだよw」



「ううん、わたし帰るね!」



「おう、じゃーな。」



こうして、2回目の甘いクリスマスデートが終わった。














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