2度目の初恋
公平の本名は倉木 公平(くらき こうへい)
KURAKI HOME の社長の息子だ。
大手建築会社だ。
ここからは、親父が言ったこと。
俺と倉木社長は取引先でよく顔見知りだった。
俺はちょうど公平が生まれたとき、資金難で経営が厳しく借金があったんだ。
それで倉木が言ったんだ。
「俺がお金をあげる。その代わり、公平を育てろ。」
「こいつは俺と妻との間の子供じゃない、クラブで知り合った女との一夜の過ちでできた子供だ。でもその女はギャンブルが激しく、お酒依存症で私は育てられないと言われ、でも流産はもう遅くて産むしかなかった。それで産んで俺に渡したんだ。でも妻にバレたら浮気したことがバレる。妻と離婚したら社会的にも経営的にもダメージが大きいんだ。だからは今は秘書に育ててもらっているが一時的だ。だから、お金をあげるから公平を育ててくれと言われたんだ。」
「は、、、ありえねーだろそれ。」
「俺も最初は断った。でも、公平は捨てるといわれたし、お金が欲しかったんだ。」
「ちなみにいくらもらったんだよ。」
「5億だ。口止め料含めて。」
「公平を5億で買ったのか。」
「あぁ、そーゆうことだ。」
「それで公平を引き取ったんだ、菜都子(なつこ)に言ったら捨てるのはかわいそうと言うから育てたんだ。でも菜都子にお金と引き替えだということは6年前に言ったばかりだ。」
「親父、ありえないぞ、、、」
「わかってる、でも仕方がないんだ、会社の経営のためだったんだ。」
母の泣き声が聞こえる。
俺も泣きそうだ。
「倉木社長は公平のこと気にしてないのか。」
「まぁ、そうだな。公平が生まれた3年後に息子が生まれて、その子を跡継ぎにさせたいと考えている。クラブの女も結婚して2人の娘がいると倉木から聞いた。」
「じゃ、実の親は公平のことを考えてないんだな……」
泰成の悲しそうな声。
それで2人にお願いがある。
「もうおまえたちは大人だ。そろそろ会社を引き継ぐことを考えてくれ。」
「公平は?」
「公平は確かに俺の息子として育てた。でも血は繋がっていない。会社を継がせるわけにはいかない。」
「何言ってんだよ。」
「公平のこと見放すのか。」
「高校卒業したら独り立ちできるんだ、公平の好きなようにさせればいい。」
「なんだそれ、汚い手段でカネもらったくせに、18歳になったら見放すなんて最低すぎる、人をこんなように利用して用が済んだら捨てるのか。」
「そういうわけじゃない。」
「そういうことだろ!!!」
玲央の怒鳴り声。
初めて聞いた気がする。
俺は理由もなく階段から駆けるようにリビングに行き、目が真っ赤になりながら
「全部聞いた、もう俺には誰も居ない。もう赤の他人に構わないでくれ!」
俺はそのまま外に出た。
家から10分ぐらいにある海で思いっきり叫ぼうと思って走っていた。
悩みがあるときや気分が落ち込んでいるときはよくこの海に行っていた。
家族とも。
思いっきりながら走っていたら
1台のワゴン車が歩行者道路に突っ込んで俺と衝突した。
KURAKI HOME の社長の息子だ。
大手建築会社だ。
ここからは、親父が言ったこと。
俺と倉木社長は取引先でよく顔見知りだった。
俺はちょうど公平が生まれたとき、資金難で経営が厳しく借金があったんだ。
それで倉木が言ったんだ。
「俺がお金をあげる。その代わり、公平を育てろ。」
「こいつは俺と妻との間の子供じゃない、クラブで知り合った女との一夜の過ちでできた子供だ。でもその女はギャンブルが激しく、お酒依存症で私は育てられないと言われ、でも流産はもう遅くて産むしかなかった。それで産んで俺に渡したんだ。でも妻にバレたら浮気したことがバレる。妻と離婚したら社会的にも経営的にもダメージが大きいんだ。だからは今は秘書に育ててもらっているが一時的だ。だから、お金をあげるから公平を育ててくれと言われたんだ。」
「は、、、ありえねーだろそれ。」
「俺も最初は断った。でも、公平は捨てるといわれたし、お金が欲しかったんだ。」
「ちなみにいくらもらったんだよ。」
「5億だ。口止め料含めて。」
「公平を5億で買ったのか。」
「あぁ、そーゆうことだ。」
「それで公平を引き取ったんだ、菜都子(なつこ)に言ったら捨てるのはかわいそうと言うから育てたんだ。でも菜都子にお金と引き替えだということは6年前に言ったばかりだ。」
「親父、ありえないぞ、、、」
「わかってる、でも仕方がないんだ、会社の経営のためだったんだ。」
母の泣き声が聞こえる。
俺も泣きそうだ。
「倉木社長は公平のこと気にしてないのか。」
「まぁ、そうだな。公平が生まれた3年後に息子が生まれて、その子を跡継ぎにさせたいと考えている。クラブの女も結婚して2人の娘がいると倉木から聞いた。」
「じゃ、実の親は公平のことを考えてないんだな……」
泰成の悲しそうな声。
それで2人にお願いがある。
「もうおまえたちは大人だ。そろそろ会社を引き継ぐことを考えてくれ。」
「公平は?」
「公平は確かに俺の息子として育てた。でも血は繋がっていない。会社を継がせるわけにはいかない。」
「何言ってんだよ。」
「公平のこと見放すのか。」
「高校卒業したら独り立ちできるんだ、公平の好きなようにさせればいい。」
「なんだそれ、汚い手段でカネもらったくせに、18歳になったら見放すなんて最低すぎる、人をこんなように利用して用が済んだら捨てるのか。」
「そういうわけじゃない。」
「そういうことだろ!!!」
玲央の怒鳴り声。
初めて聞いた気がする。
俺は理由もなく階段から駆けるようにリビングに行き、目が真っ赤になりながら
「全部聞いた、もう俺には誰も居ない。もう赤の他人に構わないでくれ!」
俺はそのまま外に出た。
家から10分ぐらいにある海で思いっきり叫ぼうと思って走っていた。
悩みがあるときや気分が落ち込んでいるときはよくこの海に行っていた。
家族とも。
思いっきりながら走っていたら
1台のワゴン車が歩行者道路に突っ込んで俺と衝突した。