ずっとおまえが嫌いだった
第4章 私の日記
ブチ…ブチ…ブチ…

髪を抜くと気分がスッキリする。

ストレスをひとつひとつ引き抜くように
また1本髪をつまんで引き抜く。

鏡の前にたつ、手鏡を持って後頭部を見る
大きなハゲができている。

さっき、抜いた髪を集める
私はロングヘアーで1本の髪が長いから
抜いた髪を集めるとそれなりの束ができる
それを丸めてハゲた部分にのせる。
取れないようにヘアピンでとめる。

これで、学校に行ってもばれないだろう。

抜けた髪がまだ数本、床に落ちている。
髪が数字の1に見える。

「いち、いち、いち…」

私は地面に落ちた髪でできた数字の1を口に出して数えてみる。
全部で1は5本ある。

鏡越しに彩也子の姿が見えた。

私は一人言を言ってるのを聞かれたと思って振り向く
彩也子は眉をひそめて私を見ていた。



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