ずっとおまえが嫌いだった
私は常に一歩引いて兄弟と接した。
12才の頃。学校でいじめられるようになった。
私が先生と仲良くしているのを見て
クラスの不良グループが
先生にチクっていると誤解したのがはじまりだ。
私は登校拒否をするようになった。
それからだ、父親が私を殴るようになった。
仏壇の鐘を叩く棒で私の頭を殴った。
兄弟たちは止めてくれたが、母は見て見ぬふりをしていた。
※
中学に上がりますます、父の暴力は激化して
母までが暴力をふるわれるようになった。
そのたびに、兄弟たちで止めにいく。
そんな日々があたりまえだった。
夏の暑い日、妹の彩也子と弟の孝次が
「近所のおばさんにお菓子をもらったんだ!」といって私に見せてきた。
どうして、私は父に殴られ罵られているのに
こいつらはのんきにお菓子など貰っているのだろう。
小さな手に握られているお菓子が忌々しく見えた。
私は彩也子と孝次の手からお菓子を奪った。
お菓子はチョコレートで二人の体温で半分溶けていた。
それを、公園のゴミ箱に投げ捨てた。
「ゴトン」
彩也子と孝次の泣き声が後ろから聞こえる。
私は、二人の泣き声を心地よい気分で聞きながら家路に帰る。
12才の頃。学校でいじめられるようになった。
私が先生と仲良くしているのを見て
クラスの不良グループが
先生にチクっていると誤解したのがはじまりだ。
私は登校拒否をするようになった。
それからだ、父親が私を殴るようになった。
仏壇の鐘を叩く棒で私の頭を殴った。
兄弟たちは止めてくれたが、母は見て見ぬふりをしていた。
※
中学に上がりますます、父の暴力は激化して
母までが暴力をふるわれるようになった。
そのたびに、兄弟たちで止めにいく。
そんな日々があたりまえだった。
夏の暑い日、妹の彩也子と弟の孝次が
「近所のおばさんにお菓子をもらったんだ!」といって私に見せてきた。
どうして、私は父に殴られ罵られているのに
こいつらはのんきにお菓子など貰っているのだろう。
小さな手に握られているお菓子が忌々しく見えた。
私は彩也子と孝次の手からお菓子を奪った。
お菓子はチョコレートで二人の体温で半分溶けていた。
それを、公園のゴミ箱に投げ捨てた。
「ゴトン」
彩也子と孝次の泣き声が後ろから聞こえる。
私は、二人の泣き声を心地よい気分で聞きながら家路に帰る。