好きだよ?
「なんでもないことはないよなーと思って」

「関係ないじゃん」

「関係ない俺だから話せることってない?ないか」



しばらくの沈黙のあと、彼女が口を開いた。



「私、好きな人がいたの」



いきなりのそれはすごいキた。

俺はあくまでも彼女のことが好きなんだから、当たり前だ。



「その人にね、彼女ができたの」

「ああ…なるほど」



俺には経験のなさそうなドロドロした話なんだろうなあと思ってちょっと気が引けた。
< 5 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop