100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
「……神室(かむろ)じゃないか」
と言って、朔馬はその社報を虎次郎の手から奪い取る。

「そういえば、彼は、お前と同じ大学だったかな」
と孫がたくさんいる虎次郎はうろ覚えな感じに言う。

 朔馬は一族の会社には入っていないし。

 同い年の優秀な従兄弟もいっぱいいるので、いちいち、それぞれの大学のことまでは覚えてはいないようだった。





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